チューリップが見頃の季節

とても暑い・・・4月初旬とは思えない暑さが2日続きました。チューリップが見頃を迎えていますが、この暑さではせっかくのチューリップも長持ちはしないでしょう。終わるのも早そうなので、チューリップをきれいに植えているガーデンには、お早めに見学へ行かれることをおすすめします!
4月3日に久しぶりに奥峰子さん監修の品川海上公園の屋上庭園と品川中央公園を視察してきました。チューリップのタイミングばっちり。きれいに咲いているので、少し涼しくなって長持ちしてくれたら・・・皆さんにたくさん見てもらえるなと思います。屋上庭園は、チューリップも目玉のひとつですが、このあと宿根草類と花木中心とした庭も素敵で、宿根草類のリーフと花の組み合わせをうまく創り出しています。東京で色々な植物を育てるときの参考となる庭だと思います。立地のせいか、屋上庭園に来る人はまばらで・・・。平日ということもあり、独り占めに近い状態でした。これだけチューリップに力を入れているのに勿体ないと感じてしまいます。中央公園は、区役所前のにぎやかな場所の立地から、市民の方のお花見、子供たちのはしゃぎ声でいっぱいでした。

↑品川海上公園 屋上庭園の様子

レッドゾーン チューリップの赤でも品種で濃淡が出る

ピンクゾーンで気に入ったチューリップ発見 名札がなくって品種わかりませんでした(T_T)

ブルーゾーン ブルー系の草花と白いチューリップのさわやかな組み合わせ

ホワイトガーデンゾーン 個人的に好きな組み合わせ チューリップ ❛ホワイトバレー❜


イエローゾーン 宿根草類のカラーリーフやパンジー、リナリア、キンギョソウとの組み合わせがきれい


品川中央公園 お花見や昼休みの休憩をする人たちでにぎわう。暑いから水遊びをする子供たちで春休みらしいのどかの光景が。


公園のお花をスケッチに来た保育園児たち。公園できれいな花壇をスケッチできるなんて素敵。

公園を囲むように外周には、色々な組み合わせの花壇があります。通りを通るだけで楽しいですね。


こんな植栽組み合わせの図が 各所に展示されていました。こういうのがあると品種がわかって参考になりますね。
他にも、『花の引き抜きは犯罪行為です。窃盗罪に問われますので止めてください!』という看板も・・・やっぱり引き抜かれることがあるんですね。花壇の後方所々にそのような看板がありました。どこの市街地花壇でも起こりうる話ですが、はっきり表示されていてびっくりしました。
品川中央公園も品川海上公園屋上庭園も常駐のガーデナーを置いてメンテナンス活動をしています。彼らがいるからこそ、この美しい花壇を守り、そしてバックヤードで補植の苗や、挿し木、差し芽などで増やしたりができています。水も足りないときにはしっかりやっていますし、監修の奥さんとの連携も取れている。もちろんメンテにボランティアさんも参加できる。そんなふうに行える品川区はとても素晴らしいです。しかしながら他の自治体で公園花壇にそこまで出資できるところも少ないのでは。そういった時、やはり地域の人たちの力を活用し、地域の『コミュニティーガーデナー』を増やすことで、まちに繋げる美しい公園や街角花壇の維持を可能にするのではないでしょうか。そのためには市民のガーデニング技術レベルを引き上げ、プロによるボランティアを放任しない見守り、季節に応じたフォローアップ、現地訪問指導が必要だと思う今日この頃です。